東日本大震災におけるつくばエクスプレス

TXレポート

3月11日

3月11日の地震発生直後、つくばエクスプレスは全線で運転を見合わせ、駅間の乗客は最寄りの駅まで徒歩で移動することになりました。
夕方には11日中の運転再開が不可能である旨、情報が流れ、多くの利用者は徒歩での帰宅、翌朝までの待機を余儀なくされました。この日はJRなど、終日運休を決めた鉄道事業者が多く、深夜になっても地下鉄路線や大手私鉄の一部でしか運行がされない状況でした。

3月12日

3月11日の夜に12日の午前中を目標に秋葉原~八潮間で運転を再開する旨、公式発表がありました。
実際には朝8時50分ごろから八潮以南での営業が再開され、昼には流山おおたかの森の非常渡り線を使って、流山おおたかの森以南での営業が再開されました。運行は基本的に全線15分間隔で行われ、全て各駅停車でした。自分が見た夜の時点で最高速度は80km/h程度でした。


午前中の守谷駅の貼り紙。八潮以北で運転を見合わせている旨、書かれています。


一方、総合基地には架線点検用の梯子を運ぶトラックが到着、周辺で架線の整備が行われていることが分かりました。また、総合基地脇の道路に段差ができ、立入禁止になっており、その脇の入出庫線で作業を行っていました。
この時、基地内では路盤陥没部分(入出庫線、引上げ線)の修復、架線のハンガーの修復が行われていたのでしょう。

12日午前の時点で常磐線取手以南、東武野田線、20時の時点で関東鉄道常総線が運転を再開(同時にゆめみ野駅が開業)し、沿線からも徐々に移動ができるようになりました。


夜の流山おおたかの森。1日限りの終着駅。
当初、緊急用の折り返し設備は北千住の片渡り線だけの計画でしたが、計画変更で、北千住をシーサスにし、流山おおたかの森に片渡り線を追加することになりました。開業6年目ですが、把握している限り初の活用です。

駅に掲出された時刻表。12時26分発から折り返し運転を行っていたことが分かります。なお、26分発の前に1本、修正液で消された時刻がありました。


使われていない下りホームには使用されていない編成が留置されていました。
1番線(奥)は69F、2番線(手前)は57F。


八潮駅のLED。八潮駅では2、3番線(副本線)を使い、停車時間も長かったです。八潮止まりの時間帯のダイヤを延長する形で流山おおたかの森まで運行されたようですね。
八潮駅の留置線は、5番線に61F、6番線に14Fが留置されていました。61Fは昨日の時点でも筑波山梅まつり号だったはずですが、すでにヘッドマークはありませんでした。規定通りヘッドマークを割って脱出した・・・と考えるのが自然です。


自分が乗った時間帯の列車番号は7600番台でしたが、どういう規則で付番したのか推測できませんでした。

12日の19時ごろ、13日の6時台から通常の5~6割程度の運行本数で全線運行再開を目指している旨、公式発表がありました。結果的に、区間運転は12日が最後となりました。

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