柏たなか~守谷間の復旧状況-2

TXレポート

東北地方太平洋沖地震により、柏たなか~守谷間の利根川橋梁付近で軌道の変位が起きました。4月2日付毎日新聞地方版によると、20日頃までの復旧を目指していたようですが、18日から20日にかけて線路が直線に(ほぼ)修正されました。
4月11日までのレポートに続き、20日までの動きをまとめます。

4月12日

11日と比べて、下り線(下写真でいう左側)に枕木を支持する鉄パイプが増えているのが分かります。


西側(秋葉原側)から見た損傷個所。

4月14日

下り線の鉄パイプが増え、上り線では土台の解体が進みました。


西側(秋葉原側)から見た損傷個所。


上り線と側壁の間に落ちた土台の残骸。
向かって右側へ枕木をスライドさせることになり、支障する土台を撤去しています。

4月18日

下り線の鉄パイプが概ね完成し、上り線のほうも移設準備が進んでいる気配でした。


西側(秋葉原側)から見た損傷個所。
下り線(向かって左)の奥に鉄パイプが追加されているのが分かります。

この曲がった上り線は、18日が最後になりました。

4月19日

上り線の枕木が移設され、線形が改良されました。


西側(秋葉原側)から見た損傷個所。
19日未明に工事が行われたようで、上り線が(ほぼ)直線になっています。

4月20日

下り線の枕木が移設され、線形が改良されました。ただ、上り線、下り線共に若干の歪みがあり、乗っていて分かるような揺れを感じますので、更に微調整を続けることになると思います。


西側(秋葉原側)から見た損傷個所。
上り線最後尾からの撮影で見にくいですが、上写真とは下り線のレールの形が変わっているのが分かります。


パイプ周辺の拡大。よく見ると全てジャッキになっていて、一晩で把持位置を変えられるようになっています。
枕木が向かって左から右へ移動したため、左側に黒い穴が残っています。


下り線側から上り線の土台を見ます。この通り、土台だけが膨らんでいる状況になっています。長期的に削り取るのか、それとも膨らんだままコンクリートで固めるのか気になります。


線形はまだ完全には戻っていないので、しばらく調整が続くでしょう。
上下線とも、引き続き40km/hの速度制限がかかっています。

追記

21日以降のレポートはこちらです。

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