2021年度事業計画が公開されました。
従来進められている車体修繕に加え、機器更新や内装更新を伴う、大規模更新の詳細設計に着手することが明らかとなりました。また総合基地の拡張についても記述があります。
引用元URL
https://www.mir.co.jp/assets/pdf/plan_2021.pdf
車体・車両機器の更新
床・座席・ガラス等の内装設備の取り替え、主電動機をはじめとした大型機器の更新、配線・配管の交換等、車両全体を更新する大規模更新を実施していくこととしており、2021年度はこれらの大規模更新の詳細設計に着手します。
以上から、東京メトロのB修繕に相当するような、機器更新や内装更新が進められることになります。
2017年、車体更新場の記念乗車券の記述から、二段構えの更新が推測されていましたが、今回、更に具体的更新箇所が明記されています。
総合基地整備事業の推進
総合基地は(中略)今後の車両の運用等に対応するため、総合基地を拡張する「総合基地整備事業」を推進しています。2021年度も用地取得のほか、事業計画の作成と都市計画の変更に係る手続きに向けた準備を引き続き進めていきます。
総合基地整備事業ですが、中期経営計画では、「処理能力が限界に近づきつつある総合基地の中長期的なあり方について検討」とされていました。今回、用地取得を伴う拡張であることが明記されました。
今後の車両動向
現時点で8両化まで10年を切っている上に、大規模更新は今年度、詳細設計を行う予定で、現車の登場は更に先になります。
8両化は開始時点で一部編成に留まると推測されますが、大規模更新を全車両に実施すると、余剰車が出ることが見込まれます。
よって、余剰が見込まれる車両は更新が見送られる可能性があります。
(補足)サイト内での呼称について
事業計画では、従来進められていたゴム部品の交換などの更新は「全般的な更新」、今回の車体・車両機器の更新は「大規模更新」と呼んでいます。
サイト内では、混乱を見越して前者を「車体修繕」としてきましたが、後者は「大規模更新」と呼びたいと思います。より明確な呼称が出れば、見直しも考えます。