11月3日、例年通りTXまつりが開催されました。今年は車両工場の公開が行われたこと、ヘッドマーク展示が廃止になったこと、直通列車の一部が事前応募制になったことなどが特徴となっています。晴天に恵まれ、関東鉄道の基地公開が中止になった影響もあるのか、多くの人出で賑わいました。
車両工場公開
全重検、全重検を施工する車両工場が、今回のTXまつりで初公開されました。
2013年までは検修庫の公開がありましたが、昨年から公開が行われず、代わりに検修系統の展示として車両工場が公開されたようです。
工場まで
工場へ向かう通路。留置線と乗務管理所分室に挟まれた通路を進みます。
- 乗務管理所分室
- 構内が一望できます
- 左が臨修庫、右が検修庫
車両工場に到着。向かって左から、入出場2線、入出場1線、整備線です。入出場線は非電化となっています。
参考までに工場内の平面図を工事誌から引用します。今回の公開では、右下から、クーラー、主電動機、輪軸、台車、台車枠の順で進んでいき、その他機器作業場の中を通って、車体検修場へ抜ける順路となっています。
つくばエクスプレス工事誌(JRTT) p496より引用
クーラー・主電動機・輪軸検修場
- クーラー検修場
- 冬季も冷房試験ができる試験室
- 非常換気装置&奥にはパンタグラフが
- 工具は置き忘れ防止のためシルエット管理
- 主電動機検修場
- ブレーキディスク面、車輪外径の削正を行うNC輪芯旋盤
- 軸受の圧入に使われる密封コロ軸受圧入装置
- 軸受検修室(手前はM軸)
- 軸に入れる前に車輪内径を削るNC中ぐり盤
台車枠・台車・その他検修場
- 台車塗装乾燥装置
- 台車荷重装置
- 機器検修室
- ユニットブレーキ
- 自動連結器
- 磁気探傷装置
車体検修場
車体検修場には「全重検」で入場した58Fの秋葉原方3両が展示されていました。(後述の通りつくば方3両は整備線で記念撮影に使われています。)
TXでは、1編成のうち3両に全般検査、3両に重要部検査を施工することで、全般検査、重要部検査それぞれの年間入場両数を均一化し、設備規模を合理化しているそうです。検査周期が重なりがちな新路線ならではの工夫ですね。(58Fの場合、秋葉原方3両が重要部検査、つくば方3両が全般検査だそうです。)
- 車体検修場全景と2658
- 車体上げされていない2558
- 2458
- 動台車と牽引リンク
- 機器類の展示もありました
- 屋根上機器解艤装場
その他
車両展示・その他
車両展示以外は概ね従来通りの展示内容でしたが、ヘッドマーク展示を廃止した代わりにサプライズ展示がありました。
「運転台見学」コーナーでは71F、72Fが使われていました。
そして、上の71F、72Fを含めて、増備編成を全て並べるサプライズ展示がありました。手前から、67F、68F、69F、70F、71F、72F、73Fです。運用担当者の苦労を感じます。