11月3日、例年通りTXまつりが開催されました。今年は10月に竣工した車体更新場が初公開となり、ステージイベントが設定されました。
また、直通列車(復路)の乗車券は第11回までと同様のものに戻され、「車体更新場初公開記念乗車券」が発売されました。
工場
工場には04Fが入場していました。2年前の初公開では58F、昨年は51Fが入場中でしたので、TX-1000系のこの場所での公開は初めてとなります。
上写真の奥側に新たに開口部が確認できます。まず、前回レポートで触れた車体更新場との接合部分の写真を再掲します。
以下の通りに接合されました。
建設された車体検修場は52番線、53番線を介して入出場する形となりました。定期入場の無い場面でしか入出場できないことになります。
新たな配線図を総合基地のページへ追加しました。早速、車体更新場の中を見ていきます。
車体更新場
今回が初公開となる10月2日から稼働を始めた車体更新場ですが、当サイトでは建設の様子を記録してきました。一部重なりますが、最新の情報を交えて、まず概要をまとめます。
車体更新場の建設経緯
2014年7月に公開された安全報告書2014の中で、総合基地内に車体更新場を新設する計画が公表されました。この時点では、2013年度に設計を行い、2014年度に工事着手、2015年度末に完成させる予定とされていましたが、完成が遅れ、2017年10月からの稼働開始となりました。
第26期有価証券報告書によると、投資予定額は40億円です。
車体更新の内容
車体更新の内容ですが、様々な情報をまとめると、今後、段階的に予定されている更新工事を行うための場所、という位置付けのようです。
2017年9月22日付茨城新聞によると「今後5年かけ、屋根の上塗り、窓ガラスのパッキンの交換、行き先表示器のフルカラー化などに取り組む」「使用開始から約20年を経過した車両は、床の張り替えなど大規模修繕も行う」と記述があり、本日発売された記念乗車券には「モーターを制御する主制御器等の重要機器の更新を計画的に実施(中略)することを目的」としているとの記述があります。
これらを同時に行う場合、時期が矛盾しますので、今回の入場では、床の張替や主制御器の更新はせず、屋根の上塗り、窓ガラスのパッキンの交換、行先表示器のフルカラー化などが行われるのではないかと思います。
車体更新場の様子
車体更新場の様子をまとめます。
51Fの様子
51Fですが、2151が洗浄ブース、2251がトラバーサー上、2351が集塵ブース、2451が更新56番線、2551が更新52番線、2651が更新53番線に居ました。2651の窓のパッキン交換、2451の屋根上機器解体が確認できましたが、それ以外の車両は変化が分からない状況でした。
トラバーサー上の2251。左の先頭車は更新53番線の2651。2651の左側は更新52番線2551で、右側は工場52番線の1304。
右端の中間車は更新56番線の2451。
電車と綱引き
電車と綱引きコーナーは昨年同様に12両編成を動かす企画で、綱側に11F、後ろに03Fが連結されました。
電車と記念撮影
電車と記念撮影コーナーでは紅葉つくば号のヘッドマークを付けた14Fが使用されました。
運転台見学
留置線には右側から順に60F、61F、62F、63F、64F、65F、66Fが並べられました。去年はTX-2000系増備編成7本が番号順に、去年はTX-1000系6本が並べられましたが、今回はTX-2000系となりました。
運転台見学には64F、65Fが使用されましたが、HMの掲出はフルーツトレインの60Fのみでした。
去年のTX-1000系に続き、今年はTX-2000系が集められました。