夏に竣工した車体更新場へ入場していたTX-2000系51Fですが、9月に報道された「屋根の上塗り、窓ガラスのパッキンの交換、行先方向幕のフルカラー化」に加え、「つり革の高さ・色・位置の変更、運転台設備の変更」を行い、営業運転を始めました。
車体更新場のレポートで触れたとおり、今回の車体更新は小規模なもので、5年ほどかけて修繕が進む予定です。その後、「床の張り替えなど大規模修繕」「モーターを制御する主制御器等の重要機器の更新」が行われる予定です。(東京メトロでいえば、今回はC修繕で、今後B修繕が控えているような状況です。)
フルカラーLED化
フルカラーLEDについては、2009年7月から1年間、69Fのうち1両で搭載試験が行われ(レポート)、2009年のTXまつりではフルカラーLEDが展示されています。
今回の本採用は当時とは異なる表示内容で、快速は赤色、区間快速は青色、普通が灰色となり、縁取りがあるものとなっています。また、種別が無い幕の文字色は、日本語が白、英語が黄色となっています。
12月30日、普通列車に充当された51F。列車番号表示器はそのままですが、行先方向幕がフルカラーLEDとなりました。
床下を見ての通り、車体修繕は定期検査(全重検)とは無関係に行われています。
つり革の変更・パッキンの交換
増備車に準じたつり革の高さ・色・位置に変更されました。また車体各部のシールゴムの更新、パッキンの交換が行われています。
増備車と同様に、つり革の増設、高さの変更(5cm低く)が確認できます。
増備車やロングシート化改造車と同様に、優先席付近は黄色いつり革が取り付けられました。
貫通扉のゴムが新品に交換されているようですが、増備車で硬いものに変更されたドア引き込まれ防止ゴムは従来通りでした。
側窓の構成に変化はありませんでしたが、先月のTXまつりで確認された通り、シールゴムの更新が行われています。
屋根の上塗り
なお、プレスリリースに掲載された「運転台設備の変更」については量産先行車と量産車の差異なのか、今回の更新による差異なのかわからなかった部分があるため、割愛しました。
リニューアル車両の運転開始について
http://www.mir.co.jp/topics/2017/post_206.html