守谷駅追越設備工事(その3)

TXレポート

守谷駅の追越し設備整備について2014年末現在の状況をまとめます。前回のレポート(2014年9月)はこちらです。

守谷駅追越設備工事について

前回と一部重複する内容ですが、有価証券報告書によると「守谷以遠の各駅から秋葉原方面への到達時間の短縮、守谷以遠における列車の運転間隔の均等化」のため、現在はつくば方で総合基地へしか接続していない2・3番線を、つくば方面の本線と接続し、守谷駅での追い抜きを可能にする工事です。
工期は2012年9月から2017年3月までの予定で、投資予定額は15億円です。工事後の配線図は軌道に掲載していますが、上下本線の曲線をR=3,200のカーブからR=2,300のカーブに変更することでポイントの挿入スペースを確保し、片渡り線を3本追加する予定です。
現在は、高架橋の補強工事が終わり、路盤の工事へ移った状況です。今回は11月3日と12月31日の写真を中心に、過去の写真を交えて高架橋の補強工事をまとめます。

守谷駅つくば方面の高架下の状況


10年以上前の2004年11月5日時点の工事個所。北側から撮影しており、左がつくば・総合基地方面、右が守谷・秋葉原方面です。
元から梁(=枕木方向の構造物)の頭が2つ出ている桁(=線路方向の構造物)、頭が出ていない桁が並んでいたことが分かります。
(手前に見えるのはTX開業前の仮設ロータリーと仮設駐輪場です。)
2004年11月時点


2014年11月3日に北側から撮った守谷駅つくば方面の高架橋。前回レポートより足場の範囲が狭くなりました。
上の写真と比較すると、追加された梁の頭が2つ確認できます。


2014年12月31日に北側から撮った守谷駅つくば方面の高架橋。足場の撤去と高架下駐車場の復元工事がされています。
JRTTの資料では、高架下は研修センター予定地となっていましたが、研修センターの建設まで時間があるためか、(工事契約上のミスで無ければ)駐車場として再利用されそうです。
手前の橋脚の排水菅など、微妙な変化も見受けられますね。


前回レポートから割愛していましたが、2014年9月時点で、更につくば側についても、上り本線と留置線をつなぐ梁が1つ追加されていました。
2014年9月時点


イラストにするとこの通りで、下を道路が斜めに横切っている関係で元々複雑な構造の高架橋となっています。黄色で囲まれた橋脚が補強を行った橋脚で、黄色い梁が追加された梁です。赤線が今後新設される線路の大体の位置となります。
今まで紹介した高架橋の写真は、全てこの図の上側(北側)から撮影したものになります。


このように、コンクリート表面が従来と異なる外観になった部分も多く、内部が補強されている箇所のようです。

路盤の状況


2009年4月時点の守谷駅つくば方面。手すりに囲まれた床板の薄い長方形のスペースがあったことが分かります。この位置は上で紹介した高架下の駐車場が復元された桁になります。
2009年4月時点


2014年11月3日の守谷駅つくば方面。該当部分に仮設の囲いが出来ました。内部で床板の敷設が進められていたようです。


2014年12月31日の守谷駅つくば方面。囲いが撤去され、新しい床板が姿を見せました。手前の留置線から奥の下り本線(つくば方面)へ片渡り線が新設されます。


反対側の上り本線から守谷駅3番線へ入線する片渡り線についても、同等の工事が完成しています。

今後ですが、本線の線形を変更して渡り線の挿入スペースを確保する工事、支障している架線を撤去して渡り線用の架線を追加する工事を行った後、3本の渡り線が新設されることになるでしょう。

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