2011年6月に着工していた南流山駅ホーム改良工事ですが、9月23日始発から新しいホームの利用が始まりました。この工事は、南流山駅の混雑を緩和するために上下線で40mずつ停止位置をずらすもので、6億円の投資となります。
使用開始に先駆けて、9月22日に竣工式典が南流山駅で行われました。レポートでは22日、23日の写真を掲載します。
まず、工事の概要(PDF)を確認しておきたいと思います。秋葉原方面に40m、つくば方面に41m、それぞれホームを延伸し、上り列車、下り列車共に、停止位置が40m(2両分)進行方向へ移動します。
これにより、ホーム上の混雑を緩和する予定です。
併せて自動改札機の移設や、エスカレーター運転方向の変更も行われています。
TXの島式ホーム駅では遠い将来の10両化を想定した空間が準備されており、この空間を活用して工事が行われました。
22日の秋葉原方面の様子。延伸ホームは緑色の仮設フェンスで区切られています。
22日の時点で既に警備員さんが1人ずつ配置されていました。
23日の秋葉原方面の様子。基本的に従来のデザインを踏襲しています。
ただし、駅名標はLED照明になり、線路側の化粧板のデザインは微妙に異なっています。また、柱の化粧も簡略化されています。
つくば方面も、在来ホームとの接合部分は同じ雰囲気なので、写真を省略します。
1番線の新停車位置に泊まる下り列車。2両分停止位置がずれたので、2両分のホーム柵が余りますが、撤去などは行われないようです。使用停止となった柵は、向かって左側に紺背景の停止位置を知らせるシール、右側に停止位置を知らせる仮設の赤い看板が付いています。
最後尾の部分の床には、「これより先に停まりません」とのシールが設置されました。しかしながら、階段を普通に降りると、このシールの先に降りてしまうため、警備員さんが並ぼうとする乗車客をフォローしていました。
新設ホームは、秋葉原方面とつくば方面で表情が少し違い、秋葉原方面のみ化粧板の上部を切り欠く形で配管が伸びています。
また、上下線、秋葉原方面、つくば方面共に、天井部分に大きな開口部があります。その部分だけホーム天井が切り取られています。これは、列車風を緩和するための「緩和口」のようです。(建設誌では、ホーム中央部の緩和口にしか触れていないので確証は無いですが・・・)
秋葉原側ホーム末端部分からつくば方面を見ます。延伸部分には、停車する方面のみのLED案内標、普通の案内標が各1つずつ設置されました。写真の通り、このLED案内標は、表裏に表示機があります。一方で、奥のほうに写る従来からあるLED案内標は、延伸ホーム側(写真を撮っている側)に表示機が無いままであることが分かります。
秋葉原方面の新設ホームのみ、圧力壁がホームの中に食い込んでいます。
秋葉原方面末端の乗務員通路などは、まだ未完成のようで、手すりなどが設置されていませんでした。